イチオシ~ その5
「夢うつつの記」円地文子著
著者は日本女子大の附属女学校を四年修了でやめたあと、個人教授により英語と漢文を学ぶ。
やがて戯曲を書くようになるが、父はそのことには何も言わない。
彼女の「晩春騒夜」が築地小劇場で上演されることになります。
ところが、その芝居の千秋楽の夜に、お祝の小宴に出ていた劇場の主宰者小山内薫が倒れる。
彼の死が新聞に大々的に報道されたこともあって、彼女の名も世に知られるようになる。
この劇的な事件を経た後、当時のインテリの流行だった左翼的な雰囲気にひたることになります。