みなさんご存知の(´▽`) その1
"松原の高島屋です。正札掛け値なしで商売をさせてもろうとります"
彼はその頃、四つの戒めを考えて、おのれの信条としました。
その一、確実な品を廉価に販売して自他の利益をはかるべし。
その二、正札掛け値なし。
その三、商品の良否については、明白に顧客に告げ、いささかも虚偽あるべからず。
その四、顧客の待遇はすべて平等にして、いやしくも貧富貴賎によりて差をつけるべからず。
客の選り好みをせず、誠実第一を心がけるべしと、彼は自らにいい聞かせました。
天保元年(一八三〇)、烏丸通松原上ル西側、北から三軒目の借家を、家賃月一歩二朱二百文で借り受けた新七は、十年目の再出発をはかったのです。
その頃、彼は、五条通新田東入ルに店をもつ"菱弥"呉服店主青井孫兵衛に見込まれて、後援を受けていたので、資金の点でも、仕入れについても、昔ほど苦労しなくてすんだそうです。