みなさんご存知の(´▽`) その7
番頭手代丁稚など合わせて十六人。
一同必死になってよく働きました。
二代目の新次郎は、丁稚達を督促して土蔵内に全商品を運び込みました。
その時、彼は初代にいわれたとおりの細工をほどこした。
「さア、手回り品を持っていっしょに逃げるんや」二代目が先頭に立って、一同中堂寺へ避難した。
七月十九日の朝にはじまった火災は、一晩中つづきました。
高所から眺めると、京都中焼け野が原と変わって、まだあちこちから煙が立ち昇っていました。
「土蔵はどないなったやろ・・・・・」それだけが気がかりでした。
新七達が店へ戻ったのは、まだ余儘も冷めやらぬ二十日夕刻のことでした。
「旦那さん、土蔵が残っとりまっせ!」番頭が注進に駆けつけた。
「なに、ほんまか・・・・・」
「はい、店は焼けましたが、土蔵は立派に・・・・・」
「そうか。しかし、あの火勢の強さでは、とても中のものは助かるまい」
「はい、まず黒焦げどっしゃうな」
誰もがそう思いました。
焼失町数入百十一町、被害は中心部の大部分に及んでいました。