レヴュー その2
ブラック・レイン
80年代も末期の当時は、世界を凌駕する勢いだった日本経済への興味も手伝って、第二次国辱映画ブーム(ちなみに第一次ブームの火付け役は73年『燃えよドラゴン』。日本じゃないっちゅうの!)の真最中。
「そんな日本人はいません」映画が量産される一方、『ラストエンペラー』や『太陽の帝国』がかなり正確な日本人像を描き始めてもいたので、本作にかける期待は大きかった。
なんと言っても監督は『エイリアン』『プレードランナi』のリドリー・スコットだ。
エンタメ系映画にも文芸の香りを漂わせるリドリーなら、「アメリカの刑事が大阪で日本のヤクザと戦う」という、聞いただけで国辱臭が立ちこめてくる内容の映画であっても、必ずや傑作に仕立ててくれるはずと固く信じていました。
しかるに冒頭、いきなり日の丸。
音楽がまたなにげにオリエンタルな感じ。