愛の諸相をめぐる呪術
愛の諸相をめぐる呪術について、ごく簡単に紹介していきたいと思います。
まず、愛といえば「縁結び」であるが、これはもとは具体的な呪術を指す言葉だったのです。
なかでも有名だったのが鹿島神宮に伝えられた常陸帯で、これは歌枕にまでなっています。
常陸帯は正月十五日の行事で、麻の帯に自分の名前と思いを寄せる相手の名前を一本ずつに書いて(あるいは相思の男女が互いに自分の名前を書く)神前に奉納し、それを神官が無作為に結び分けていくというものでした。
うまく意中の人の帯と結び合わされれば夫婦になる縁があるとされ、雄ればなれになってしまったときは、その恋は成就しないといわれた。
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