みなさんご存知の(´▽`) その4
「すでに二十五年間、この商売をつづけてきたけれど、どうやらこの辺でやり方を変えた方がよさそうだ」
「ええ、しかし、何が好まれるかが分かりません」
「そうやな、どうしてそれを調べるか、なんぞええ考えがあるのか」
「はい、一つ町行く人にたずねてみたらどうでっしゃろ」
「一人一人にですか・・・・・」
「はい、同じ問いかけをしてみるのです」
いまでいう街頭アンケートだった。
そこで手分けして、行き交う人にたずねることにしました。
「いかがでっしゃろ、いまほしいのは、呉服どすか、それとも太物どしゃうか」
「そりゃ、晴れ着でやろうな。なんでいうたら持ってへんよって・・・」
「鳥丸松原の高島屋をご存じどっしゃうか」
「知らんな。あんたそこの番頭か・・・・・。何屋はんや?」
いろいろ世間の声を聞いた結果、高島屋は、木綿と呉服を扱うことにしました。
呉服は、京織物の本場の京都にいるのだったから、いくらでも仕入れの方法はあったが、木綿の方は河内が本場でした。
そこで新次郎は河内へ仕入れに行くことにしました。