イチオシ~ その2

「阿部昭18の短篇」阿部昭著

父は太平洋戦争後二十二年経って病死したのですが、海軍では志を得られなかったようで、海軍や戦争の話はあまりしなかった。

「その代り、半生に亙る海軍生活を一気に飛び越してむしろ中学時代のことをしきりに思い出すようだった」そういう父を「殴ってやろうとして遂に殴れないで終ったこと」がある。

その父の回想が、この作品の主題をなすのだが、父と子の対立と親和が、今度は自分が父となり、自立する子と対立することになるのが「ミ月の風」です。

部屋の物を物置に入れるか入れないかで言い争う子と母親を見て、その父親は、拳固でいきなり一発くらわした。

「出て行け、荷造りしてきょう中に出て行け」と言って自分の部屋に戻ったあと、父親は回想する。

「おやじを殺してやる。

そんな一行を日記に書きつけた日が、その昔自分にもあったことを父親は思い出しています。

」息子が二階のトイレに逃げこんで、中から鍵をかけてしまって出てこなくなった「みぞれふる空」という作品も父と子の対立を主題としています。

酷烈な、厳格な父親の言行が続くが、どことなくユーモラスになっているのは、作者の筆の冴えだ。

イチオシ~ その1

「阿部昭18の短篇」阿部昭著

著者の自選になる短篇集です。

執筆順に並べてあり、その期間は二十年にわたっているので、おのずから作者の家族などの変化と共に、作者自身の考え方の変化なども伝えられて、興味は尽きません。

二番目にある「明治四十二年夏」は、いかにも三十代に書いたと思われる、力量感あふれる好短篇です。

職業軍人であった父の死後、父の中学時代の友人から、追悼の手紙が寄せられる。

それは、東京の四人の中学生が群馬県の妙義山から浅間山へ旅行する話です。

一人が途中で銭入を落としたために、皆で商人宿に泊まったり、前橋まで歩いたりして苦労した、という手紙だった。

ばこは周りの人にも危険・・・その3

約10年前には、「受動喫煙」ではもう生ぬるいとして、「不随意喫煙」「強制喫煙」という言葉が提唱されていした。

平山博士の疫学調査では、たばこを吸わない妻が一日五〇本以上吸う夫を持った場合、肺がんの死亡率が二倍以上も高くなることをつきとめ、世界的な注目を集めました。

またギリシャ、アメリカなどでも夫がヘビースモーカーの場合、同じ結論が出されています。

諸外国で、公共の場所、職場、交通機関、飲食店などで喫煙規制が急速に進んできたのも、この「強制喫煙」から非喫煙者を守ろうとする行政や医学団体の熱心な取り組みが実を結んできたためです。

ばこは周りの人にも危険・・・その2

とくに、たばこの先から立ち上る煙を「副流煙」といい、喫煙者が吸っている「主流煙」や、「吐き出す煙」よりも強い毒性が指摘されています。

非喫煙者は、この副じゆどうきつえん流煙と喫煙者の吐き出す煙の両方を吸わされてしまうわけですが、これを「受動喫煙」(間接喫煙)と呼んで、その危険性が指摘されています。

ばこは周りの人にも危険・・・その1

たばこの煙は、職場や公共の場所での空気汚染の大きな原因です。

とくに副流煙には約二百種類もの有害物質が含まれていて、人の健康を侵しています。

たばこの煙の中には約四千種類もの化学物質が含まれています。

ニコチン、タール、さんだいおせんぷつしつ一酸化炭素(CO)の三大汚染物質をはじめ、窒素酸化物(NO・)シアン化水素、アクロレイン、アセトアルデヒト、ベンツピレン、ニトロソアミン、ベンゼン、そしてダイオキシンも含まれ、正に「毒の缶づめ」といわれているほど、有害成分がたっぷりと含まれています。

たばこはどうしてやめにくいの?・・・その5

自動車の総数が増え続け、幹線道路の混雑が激化すればするほど、この環境基準オーバーの状態が続き、現在NO2、問題は環境行政の最大のネックと松っています。

たばこの煙にも、このNOxはたっぷりと含まれており、身近な空気汚染の大きな原因となっています。

自動車の排気ガスとたばこの煙については「どちらが有害か」という議論ではなく、どちらも空気汚染の重要な要素なので、規制の強化が必要なのです。

残念ながら日本では、公害・環境問題に執州心に取り組んでいる学者.研究者や市民運動家でさえも、ヘビースモーカーというケースがよく見受けられます。

たばこの煙に含まれている汚染物質の有害性について正しい情報を知り、吸わない生活をしていけたらなあと思います。

たばこはどうしてやめにくいの?・・・その4

多くの世論調査では、スモーカーの七割以上が"禁煙願望"を持っていることが確認されています。

そのため、すべてのたばこ広告.古日伝の禁止、喫煙の害について啓蒙活動の徹底、そして当面は、たばこを吸える場所をきちんと分けて「分煙」とすることが、問題解決への重要なステップであることを強く訴えていました。

たばこはどうしてやめにくいの?・・・その3

三番目に、たばこを吸う習慣は、他の習慣と堅く結び付いています。

コーヒーとたばこ、食後のとたばこ、酒とたばこなどが代表的な例ですが、その他に原稿を書くとき、氣蜜があったとき、テレビの喫煙シーンを見たとき、人を待っているときなど、たばこが強い因果関係を持つことが指摘されています。

さらに「職業」がたばこと密接に結び付いているケースがあります。

たとえば漁師が網入れした後とか、麗無の合間の一服、タクシードライバふ客待ちしている際の喫煙などがあります。

また、謙讐の轍が縫譲の場や待ち時間などで、喫煙が習慣となっている場合もあります。

たばこはどうしてやめにくいの?・・・その2

たばこに甘い日本の社会的な背景です。

明治時代から八十年間にわたての「専売制度」で、国がたばこの製造・販売を独占してきた歴史があり、喫煙の有害性に対する啓蒙活動や公共の場所での規制、そしてたばこの宣伝・販売に対する制がほとんど行なわれてこなかったことがあります。

また一九八五年に形の上では「民営」となりましたが・穀難の七割近くが謹叢の塞で、鍵として国がたばこ事業と手を切っていないことが、やめにくい社会風潮をつくり出しています。

たばこはどうしてやめにくいの?・・・その1

今回はタバコの害について。

喫煙者なのですが、やめたい気持ちはあるので・・・。

気持ちだけは・・・ね!

ひと昔前、アメリカの調査では、むしろヘロインやコカインなどの麻薬よりも、ニコチンの方が依存性が強いという報告がなされていました。

三つの大きな理由があります。

まずたばこには、必ず「ニコチン」が含まれています。

ニコチンには強い習慣性があり、いったん覚えた喫煙行為を中止するのに、大きなブレーキをかけてしまいます。

アメリカのエベレット・クープ元公衆衛生総監は「ニコチンをヘロインやコカインなどと同じく麻薬のリストに加えるべきであり、たばこの規制を強化すべきである」という報告書を発表し、世界的に注目されました。

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